乳がん検診について
乳がん検診とは
がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることです。
厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和3年一部改正)」でがん検診の方法が定められています。
40歳以上の女性は2年に1回、乳がん検診を受けましょう。ほとんどの市区町村では、検診費用の多くを公費で負担しており、一部の自己負担で検診を受けることができます。
検診の内容は、問診とマンモグラフィ(乳房X線検査)です。問診では、現在の症状、月経に関することや妊娠の可能性の有無、自分や家族が乳がんにかかったことがあるか、過去の検診の受診状況、マンモグラフィを実施できるかどうかなどを確認します。検査の結果が「要精密検査」となった場合は、必ず精密検査を受けましょう。
※厚生労働省の指針では、がん検診の死亡率減少効果が確実で、検診の不利益(偶発症、過剰診断、偽陰性・偽陽性)が少ない検診だけが推奨されています。現時点で乳がん検診では、マンモグラフィが推奨されています。
※がん検診は無症状の人が対象です。体の痛みや違和感など自覚症状のある方は、検診ではなく、すぐにかかりつけ医などお近くの医療機関で診察を受けてください。
乳がん検診を受けるには
市町村のがん検診
お住まいの市町村が実施しているがん検診に申し込むこととなります。
がん検診の案内が市町村から郵送されてくることもありますが、自分から情報を集めないと検診を受けられない事もあります。
各市町村の問い合わせ先は次のリンクをご覧ください。
市町村別がん検診に関するお問い合わせ先(外部リンク)はこちら
職場検診
働いている人の場合は職場の年1回の定期健康診断と併せてがん検診が行われることも多く、自ら調べて医療機関の予約をしなくても検診の機会を得られる可能性が高いです。職場によってはがん検診を実施していない事もあり、その場合には市区町村のがん検診を受診する事になります。
がん検診の流れ
「要精密検査」と判定されたら、必ず精密検査を受けてください
がん検診で「要精密検査」と判定された方は、必ず精密検査を受けてください.(自覚症状が無いからと放置している間に、がんが進行するおそれがあります)
沖縄県においては、がん検診(一次検診)で「要精密検査」と判定された方の精密検査受診率が全国最下位近く*となっています。
がんの発見が遅れると生存率が低くなり、近年の平均寿命の順位低下の要因の一つと考えられています。
(*胃・大腸・肺がん47位、乳がん46位、子宮頸がん42位 令和2年度 地域保健・健康増進事業報告)
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沖縄県では、がん検診の精密検査について一定の条件を満たしている機関を「沖縄県がん検診精密検査協力医療機関」として公表しています。
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沖縄県乳がん検診精密検査協力医療機関名簿はこちら。
【参考リンク】
がん情報サービス HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
沖縄県内における「がん検診」|沖縄県公式ホームページ (pref.okinawa.jp)
知っておきたいがん検診 (med.or.jp)(日本医師会)
がん対策推進企業アクション (mhlw.go.jp)