よくある質問
お問い合わせの多いご質問について
下記にQ&A形式でご紹介します。
乳がん検診について
乳がん検診を受けたいのですが、生理前や生理中は避けたほうがよいですか?
生理前や生理中で乳房が張っていると、検査で痛みを感じたり、診断が難しい場合があります。
乳がん検診は生理が終わって数日してから受けるのがよいでしょう。ただし予約の都合により検査を受けることは可能ですし、慣れた方では問題ないでしょう。
乳がん検診は、何歳くらいから受けたらよいのでしょうか?
乳がん検診の目的は乳がんで亡くなる人を減らすこと(死亡率減少効果)ですが、現在この乳がん死亡率減少効果が明らかな検査方法は、検診マンモグラフィだけです。日本人女性の乳がんの好発年齢が45~49 歳と60~64歳ですので、日本では40歳以上の女性に対して検診マンモグラフィが推奨されています。
乳がん検診では、マンモグラフィと超音波検査の両方を受けたほうがよいですか?
日本ではマンモグラフィによる乳がん検診が実施されていますが、乳腺の密度が濃い高濃度乳房ではしこりを見つけにくいとされています。そのため、特に40歳未満の若い女性など、乳腺の発達した人では超音波検査のほうが診断に役立つ可能性があります。ただし、市町村検診の条件等に当てはまらず、超音波検査を選択できない場合は、基本的に超音波検査は任意の検査となります。費用も自己負担となりますが、余裕があればマンモグラフィと一緒に受けることをお勧めします。
授乳中に乳がん検診を受けても大丈夫ですか?
授乳中でも乳がん検診は受けられます。ただし乳腺が発達して高濃度乳房になっている状態では、マンモグラフィよりも超音波検査のほうが診断に役立つ可能性があります。
授乳中の方は検査を受ける前に、あらかじめ検診施設にご相談されるのが良いでしょう。
豊胸手術を受けました。 乳房にシリコンが入っている場合、検診はどうしたらよいでしょうか?
当院では、乳房にシリコンが入っている場合、基本的にマンモグラフィの検査を行っておりません。
乳房を圧迫しない超音波検査を受けて頂きます。
脂肪注入等、手術の種類によってはマンモグラフィ検査を行える場合もあるので、豊胸手術を受けている方は、検査の前に必ず医師や看護師、放射線技師にご相談ください。
最近、健康診断でレントゲン検査を受けました。 日にちが空いていなくても、マンモグラフィを受けて大丈夫でしょうか?
胸部レントゲンとして受けたのであれば大丈夫です。放射線の線量も微量であり、同日に受けても安全な範囲内です。
検査にはどれくらいの時間がかかりますか?
所要時間は受付~会計まで含めておおよそ2時間となりますが、当日の混み具合によって前後します。
参考資料:患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2019年版 第6版