マンモトーム

マンモトームって何をする器械なのか。私たちが乳がんを検査しようとする時にまず、触れてみるのである。 次にマンモグラフィというレントゲンの検査をするのである。おっぱいを挟んで写真をとるので少し痛いことがある。マンモグラフィでは乳房のしこりを発見す ることもあるが、微細な石灰化といい1ミリ以下の砂をまいたような像を捕らえることがある。その石灰化の顔つき(とげとげしいか、大小不同か、針のように とがっているのか)をみることと、またそれらの広がり具合をみて、がんであるか大丈夫な石灰化か診断するのである。これらの診断能力を試す試験が全国で行 なわれている。私も50を過ぎて受けてきた。なかなか手強い問題であったが合格することができた。

明らかにがんである場合には困らないが、判断に迷う場合がある。そのような時にマンモトームが登場するのである。以前なら手術室で3センチほど切開し診断したのであるが、マンモトームという器械は5ミリほどの切開で乳房の一部を採ってくることができるのである。

レントゲンで乳房を写して病気の場所を決めてマンモトームの針をを刺すのである。もちろん麻酔をするのでそれ程痛くないはずである。30分程の検査である。 大変便利になったものだ。先日検査をした方はほんとの初期のがんを見つけることができた。乳がんの早期発見に欠かせない器械になってきた。

那覇西クリニック 理事長
玉城信光